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1014

コマド様よりSSを戴きました  

皆様、こんにちは。

今日のお届けものは、こまどタイムのコマド様SSです。
つい最近50000HITを記録されたようです。おめでとうございます!

その記念SSを戴いてまいりました(御本人了承済み:フリーではないです)
ありがたいvほくほく・・・v

では、追記よりどうぞ~



電波事情




今日で丸一週間!!!

『お掛けになった電話番号は電波が届かないところにおられるか、電源が入っていないためかかりません』

携帯電話から機械的な声が流れてくる。
この声を聞きだして丸一週間。
今は仕事で携帯電話の電波が届かないほど山奥でロケをしている恋人。
「今回のドラマの撮影、もしかしたら連絡着きにくい場所かもしれないんです」
とは、確かにロケに行く前に彼女に言われたことだった。
このご時世で、電波が届かないところというのはよっぽどの田舎か、山に電波を隔たれたところだろう。
まあ、仕事なのだからそれは仕方がないといえば仕方がないこと。
だが、恋する男にとっては仕方がないなんて言葉では簡単に終われるはずもない。

「・・・・・はあ~~~~~」
「おい、蓮?どうしたんだよ。そんなに重いため息なんて吐いて・・・って、お前がため息吐く理由なんて100%キョーコちゃんがらみのことなんだろうけど」
「・・・・なんですか。100%って・・・」
「違うのか?」
「・・・・そうですけど・・・」
「正直に育ってくれてお兄ちゃんは嬉しいよ」
うんうん、と満面の笑みで腕をくんで首を縦に振っている。
そこで納得されても、事態は何も変わらないのだが。

「どうしましょう!社さん!!」
「え?」
「キョーコ、危ない目にあっていないですかね!?」
「えと・・・」
「だって、スタッフの中には男もいるわけですし!」
「うん。まあ、それは・・・」
「キョーコはかわいいから、どこかの害虫が手を出したり!!」
「害虫って・・・おまえ・・・」
「ああああ!!!俺のキョーコを・・・・!!!」
「あ・・・あのな・・・?蓮・・・もうちょっと声を落として・・・」
ここは蓮の楽屋だが、これだけ大きな声を出していると誰に聞かれるのかわかったもんじゃない。

(蓮・・・イメージってもんがあるんだから、な?)
一人で妄想に苦しむ蓮を、はたから眺めると非常に面白い。
芸能界のトップをひた走る蓮。
京子こと、最上キョーコとは3ヶ月前にようやく恋人同士となった。

「でもさ、3ヶ月って・・・」
「え?なんですか?」
「!!!い、いや、なんでもないよ」
(うわあ!!俺、ぽそっと声に出しただけだったのに!!なんで聞こえるんだ、この地獄耳め!!)
「社さん?」
「いや!なんでもないんだ!!こっちのこと!!」
「社さん?」
「!!!!(ひいいいいい!!!なんでそんな笑顔なんだ!!それは脅迫としか感じないぞ!!)」
まるで蛇ににらまれたカエル・・・もとい、魔王様ににらまれた庶民のように身体が動かない。
(頼むからにらまないでくれええ!!!)
長年、蓮と行動をともにしている社は、キョーコの次に蓮の気持ちに敏感だ。
まあ、キョーコによって引き出された蓮の本当の部分がカタチとなって現れているだけなのだが。
「社さん?怒らないので言ってみてください」
(怖い!!怖い怖い怖い!!なんでさらに笑顔が濃くなるんだ!?それはもうすでに怒っている顔じゃないかあ!!)
「社さん?俺、決して気が長いわけじゃないんですが?」
(ああ!もちろん知っていますともーーーーー!!)
酸欠になりそうな状態で蓮と対自している社は、必死に息継ぎをしながら声を絞り出す。

「あ・・・あのな?蓮・・・。今から言うことはただの迷信だってことを前提に聞いて欲しいんだけど・・・」
「はい」
「いいか?誰もがそうってわけじゃないからな?」
「はい。わかりました」
「いいか?本当にわかったんだな?」
「しつこいですよ。社さん。さっさと言ってください」
「わ・・・わかった・・・。あのな・・・?」
「はい」

「付き合いだしてとか、結婚して3ヶ月目って微妙な時って言われてるんだ・・・」
「・・・・微妙なとき・・・?」
「あ・・・ああ。大体3ヶ月ほどしたら相手のこともわかってきて、嫌な面がたくさん見えてきて別れたりすることが多いって・・・・」
「・・・・・・」
「あ!!あくまでそんなふうに言われているだけで、全てのカップルがそういうわけではないからな!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・あ・・・・あの・・・蓮くん・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・」
黙ってしまった蓮に、恐る恐る話しかけるが、反応がない。
蓮はまるで何かを考えているように身動きをしなかった。

「・・・・・・・・蓮・・・・・?あ・・・あの・・・そろそろ移動の時間なんだけど・・・・」
5分ほど動かない蓮に痺れを切らした社は、恐る恐る魔王様にお伺いを立てる。
「・・・社さん・・・・」
「!!ん?なんだ?蓮・・・!」
やっと動いてくれた蓮に、社はほっとして声を掛ける。

「キョーコから連絡ないってことは、俺と距離を置こうってしてるってことじゃないですよね!?」
「はあ?」
「だって、一週間ですよ!?携帯電話がダメでも公衆電話とか旅館の電話とかなんだって連絡の手段はあるはずじゃないですか!!」
「お・・・おい・・・」
「それなのに連絡してこないってことはそういうことなんじゃないですか!?」
「・・・・・・・・オマエ・・・キョーコちゃんのこと信じてないのか・・・?」
「信じてますよ!!信じてますけど・・・でも3ヶ月で俺のこと嫌いになったのかもしれないじゃないですか!」
「・・・・落ち着けよ・・・・。嫌いにって・・・キョーコちゃんが嫌がること何かしたのか?何か心当たりがあるのか?」
オドオドしだした担当俳優をなだめるように社は声を掛ける。
「嫌がるっていうか・・・アレは結果的にキョーコもその気になっていたし・・・あ、もしかしてキョーコが風呂に入っているときに乱入したから・・・それともあの時の・・・・えと・・・・・」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・蓮くん・・・・?今さらっととんでもないこと口にしたよね・・・・?)
社は、芸能界一抱かれたい男といわれている目の前の担当俳優を見て、世の中の女性はみんな騙されている・・・そんな気がした。

「あ・・・あのな・・・蓮・・・・俺が悪かったよ・・・」
「社さん・・・?」
「キョーコちゃんなら大丈夫だよ。蓮のことちゃんと好きだから」
「でも・・・」
「キョーコちゃん、ロケに出る前に俺にメールくれたんだ」
「メール?」
「ああ。自分が帰ってくるまで、蓮にしっかりご飯食べさせてほしいって。な?ちゃんと蓮のところに帰ってきてくれるから。きっと周りの目を気にして連絡できないだけだと思うよ?」
「社さん・・・・・」
蓮とキョーコはまだ秘密の恋人同士。
どんなところで誰に会話を聞かれているかはわからない。
だからこそ公共の電話を使うわけにはいかなかった。

「だからな?3ヶ月とかそんなこと気にしなくていいんだよ。何もなく順調なカップルもたくさんいるんだから・・・」
「社さん・・・・」
ほっとしたような顔をする蓮に、社もほっとした。
だが、なぜか空気は一瞬にして重いものに変わった。
「・・・・・・・・・・・・・え・・・・・?(ナニこの淀んだ空気・・・・)」
それは紛れもなく目の前の担当俳優から流れ出すものだった。
「れ・・・・・れれれれれれれれれれ蓮くん・・・?」
次第にぶるぶると震えだす自己の体を、社は必死で抱きしめた。
(まままままま魔王降臨――――!?なぜーーーー!!!!????)

「社さん・・・あなた・・・・」
「ななななななんだ!?」
「いつの間にキョーコとそんなメールをしてたんですか・・・?」
「・・・・っ(ソコかーーーーーー!!!!!!)」
「社さん・・・?」
「(ひいいいいいいいいい!!!キョーコちゃん!!はやく帰ってきてええええ!!!!)」





それから3日後、ようやくキョーコがロケから帰ってきた。
「ただいまです。敦賀さん」
「っキョーコ!!」
たまたま事務所に蓮がいるときにキョーコも事務所に訪れた。
ほんとうに偶然にであったものだから、蓮はここが廊下であるにもかかわらず、キョーコを抱きしめた。
「つつつつつつつ敦賀さん!」
「れ!!蓮!!こんなところで抱きつくな!!とりあえず2人ともここの部屋に入って!!」
近くにあった空き部屋に社は蓮とキョーコを押し込んだ。
「あのな、蓮。キョーコちゃんが帰ってきたのが嬉しいのはわかるけど、お前たちはまだ秘密なんだから・・・・・・って・・・・聞いてないな・・・・」
社の目の前で繰り広げられるのは、まるで遠距離恋愛中のカップルの会話。
「やっと会えた。キョーコ」
「9日間だけじゃないですか。大げさですよ?」
「9日間だよ!キョーコは淋しくなかった?」
「いえ・・・その・・・淋しかったです・・・」
社は目の前でいちゃいちゃラブラブしているふたりに、砂を吐きそうになり、その部屋を出ることにした。
「淋しかったんなら、どうして連絡してこなかったの?」
「・・・・だって・・・誰かに会話を聞かれてたら、と思うと・・・そこから敦賀さんと私の関係がもしもばれるようなことがあったら、敦賀さんに迷惑をかけてしまうと思って・・・」
「迷惑だなんて・・・!!!」
部屋の中からドア越しに聞こえてきた会話に社は、ほらみろ。俺が言ったとおりじゃないか、と思う。
「でも、今日は連絡してほしかったな。迎えに行ったのに・・・」
「いえ・・・あの・・・本当は電波の届くようになってからしたいと思ったのですが・・・・」
「なに?」
「携帯電話をつかってなかったので、充電もしてなくて、電波の入る地域に来たときにはすでに電池切れで・・・・」
「・・・・・・キョーコ・・・・・」
はあ・・・とため息が出た。
「ごめんなさい・・・」
「いいよ・・・」
「でも、突然現れたらびっくりしてくれるかなーっていたずら心もあったんです」
上目遣いで照れるようにそんなことを言うキョーコは、まさに小悪魔で。
さんざんキョーコが不足していた蓮の心臓に衝撃を与えた。
「・・・・完敗です・・・」
「びっくりしました?」
「うん。もう、だめかもしれない・・・」
「え?」
うなだれるようにキョーコに体重を少しかけて、蓮はキョーコを抱きしめる。
「もう限界。キョーコを補給させて・・・」
「え・・・?ええ?ん・・・・!!んむう!!」

(ちょっちょちょちょ・・・蓮ーーーーーーー-!?)
一方、ドアの前にいた社は聞こえてきた二人の声で何が起きているのか容易に察知した。
こんなところでコトに及ばれるのは非常に困る!!!
かといって、こんな状況で乱入するのも怖くて仕方がない。
誰だって自分の身がかわいいはずだ。
(だがっでも・・・っえええ!!どうしたらいいんだあ!?)
ひとりパニクる社。
はたから見れば、大丈夫?この人・・・と思われても仕方がない状況だ。
そんな時、♪♪♪♪♪♪♪♪と社の携帯メール着信音が聞こえた。
慌てて常備している手術用手袋をつけて、メールを開いた。

「・・・蓮・・・?」
それは紛れもなく、この部屋のなかでキョーコにいかがわしいことをしようとしている担当俳優からで。

『移動までまだ時間ありましたよね?これから俺は電波の届かないところにいますので』

(電波って・・・ようするに電源を切る、そして電話に出れないほど何かに夢中になるってことか・・・?)
明らかに電波の入る中にいるその場所をドア越しに眺め、社はなんだか泣きたくなった。

(まあ・・・これで魔王様のご機嫌が戻ってくれるなら・・・・いいか・・・・・)
ほとんど人通りのない場所だから、大丈夫かな・・・ととりあえず2人の声が届かない場所に行くことにした社。
(キョーコちゃん・・・・もう二度と電波の届かないところには行かないでくれ・・・)
切実な願いを社は心の中でつぶやくのだった。

(ところで・・・よくいちゃついてるときにメールなんか打ったよな・・・きっとキョーコちゃんは蓮がメールを打ったことも知らないんだろうなあ・・・・)
あらためて魔王様のすごさを実感する社。

そして、社はキョーコのありがたみを真剣に理解した。

(ごめん、キョーコちゃん・・・疲れて帰ってきたのにさらに疲れることさせて・・・・)
キョーコの苦労に静かに合掌する男が廊下に一人立っていた・・・・。


おわる




*********************


はい、素敵でしたーーーv
コマドさんのSS、私はこんなイメージです・・・『人本来のもつ温かさ』

Rosalisa様に引き続き、またまた勝手にイメージしております。
ああ、イヂメないで・・。

寒いときに温かい飲み物を勧められると、ぬくぬくと心地よいな~って感じます。
飲み物もそうなんですが、その方の心遣いが温かくて心地よいですよね。
そんな気分にコマド様のSSはさせてくれます。


今回のお話、電波事情。
思わずくすくすと笑ってしまいました。
敦賀さんと社さんのやりとりが可愛らしい・・・大人の男達のやりとりであるにもかかわらず、です。

携帯電話って便利なんですが、いつでも繋がると頼っていると、不通のときに焦っちゃう。
蓮にとっては、まるで心も繋がっていないような錯覚さえ覚えてしまうのかも、と想像しました。

結局、一番確実に気持ちを繋げられるのは、大切な人と『直にふれあう事』なんですよねv
・・・とはいえ、その『濃厚なふれあい』の最中にメールを打つ蓮。
内容といえば、きっちり自分の目的を完遂させる事のようです・・・したたか!
さすがは魔王様・・・・お見事です。

笑うことで元気が出る。
ほら、やっぱり心が温かくなる。

コマド様の優しさがにじみ出ていると思うんですよ、このお話もv

コマド様、本当にありがとうございましたー!
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Posted on 2009/10/14 Wed. 01:35 [edit]

CM: 2
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コメント

す・・・!!
素敵なコメントをありがとうございました!!(滂沱)

優しいと言うのはともにょさんのことを言うんですーーー!!!

もう、好きとかすっ飛ばして愛してます!!

コマド #uoSKjgR6 | URL | 2009/10/14 20:49 * edit *

コマドさんへ

愛されちゃったーー!(てれてれ)

素敵なSSをありがとうございました、コマドさんv
おかげでほんわかした一日が過ごせそうです!

ちゅっv-238

ともにょ #mQop/nM. | URL | 2009/10/15 07:19 * edit *
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