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SHIRo様よりSSを戴きました  

Quiet lifeのSHIRo様より素敵なSSを戴きましたーー!

てって

以前、SHIRo様がこの”手って絵”に反応してくださって・・・
わくわくして(密かに)待機していたところ、素敵なSSを書いてくださいました!



わーーい!
フフフ・・やったv
ありがとうございます、SHIRo様!

というわけで、SHIRo様の素敵なSSを追記よりどうぞ・・・・








いつもの様に夕食を作りに来てくれる少女…
そしていつもの様に食べ終わると彼女を送って行く俺。

何の進展もない日々…
それでもいつだって‘逢える’と聞くだけで胸が弾んだ。

彼女はまるで俺を男と思ってない風に立ち振る舞う。
実際そうなんだろうし、警戒されても辛いだろう。
今の関係を進展させようとするには想いを告げるしか…無い?

でもそれは許された話じゃない。
俺はまだ自分に架せた事を果たしてないし…そんな身分でもない。
そう言ってる間に彼女の口から聞く話の中には
彼女にはともかく俺の心を揺さぶる男の名前が出てくる様になってきて…

無防備な彼女の事だ。
いつ何が起こり、相手を煽り何かが起こるか知れない。
彼女がもし他の男に好意を持ち始めた事を感じてしまったら
俺はその時どうするだろうか…

ぐっと心の底に感じる痛み……自分で作った枷と過去が
俺の首をジワジワ責める。
アルコールが入れば…休憩を嫌う俺の理性と脳は
少し位……俺を解放してくれるだろうか………

見ているつもりは無かったが考え事をしていた俺の視線は
キッチンに整然と並ぶ酒瓶に向いてたらしく
「おつまみでもお作りしましょうか?」と問う彼女に
「いや…送れなくなるから……」と首を振る。

「一人で帰れますよ…子供じゃありませんから…」と笑う彼女に
「それでは心配で眠れない。」と真顔で言う俺……

心の中にある少しの期待……
それが叶う事を酷く望んでる自分を押し殺して…

「では一晩泊めて頂けるなら……敦賀さんにはしたい様にして欲しいので…」
そう言う彼女の穢れない笑顔には何の裏も無いのに…
勝手に都合よく解釈してしまいそうになる自分を嫌悪し、
思わず顔をしかめてしまう。

「あ…もちろん、無理には……」
「いや…お願いして良いかな?」と問うと
嬉々としてキッチンに向う彼女の背中を見ながら考える。

そう…そう言って欲しかったんだ…俺は……
顔を見るだけでも満足だと思ったはずなのに…
いざ顔を見てしまえば…もっと一緒に居たいと思い……
少しの間を一緒に過せば……

君が帰らない様にドアの鍵を掛けてしまいたくなる。
そんな権利など俺には無い筈なのに……

彼女の用意してくれたバーボンを一気に飲み、また次を注ぐ…を繰り返す。
その様子を隣でじっと見ていた彼女は
「何かあったんですか?」と小首をかしげて俺に問う。
心底から心配してくれてるその表情……
まるで日射病を起こして倒れたあの時の様に……

時間が経っても…容姿が変わっても変わらないその彼女の芯の強さに
あの時とは変わってしまった俺は…再び心を囚われた…。

無心の優しさ…俺に向ける打算の無いその行為……
受け止める俺はこんなにも無心では居られない程
穢れた世界に居るのに……

手にしたグラスをグッと煽って見る無垢なその顔……
男と二人で部屋に…密室に居ると言うのに…この無防備な態度…

男として意識をされてないその態度に…
少しばかり知らしめて見たくなった。
俺が君を求める事は最早難しい…から俺からどうか……
どうか逃げてくれ……

隣に座る彼女……その床に付いた彼女の体を支える手…
その手にそっと自分の指を絡めた。

「酔ってらっしゃってるんですか?からかおうったって…そうは行きませんよ!
前にもこんなの…経験済みですから!」
そう笑う彼女……
「前……?」

「前もこんな風にしてからかわれました!敦賀さんに!お忘れですか?」
一瞬過ぎった嫌な想像…「あの時か…」とほっと胸を撫ぜ下ろすと
「そんな事ばっかりなさってると本命に誤解されてしまっても知りませんから!」
と拗ねた様にそっぽを向いた彼女に思わず漏れる想い。

「本命にしか…こんな事はしない。」
「お戯れを……でも私…酔っ払いの扱いなんて旅館で慣れてます。」
とまるで鈴が転がる様な軽い声で笑う彼女を思わず押し倒す。

「じゃぁ…こうすると君はどうする?」

彼女の指に自分の指を絡め床に押し付けながらその頬にキスをする。
「お戯れが過ぎますよ!」と俺のキスから逃げようとする彼女…
その顔を背け無防備になった首筋に何度もキスをする。
「…ッ敦賀さん!…んッ…もう…もう良いでしょう!?ふざけ過ぎです!」

怒った彼女は俺を真直ぐ見据え威嚇する様に睨んだ。

「そうだよ…これは…只の戯れ…悪戯だよ……」
「分かってますよ!分かりました!もう十分動揺しましたから!
開放して下……」
「………そう言えたらこんなに苦しくは無いのに…」

俺の言葉に驚いたのか顔を見つめたまま固まる彼女…
言葉も出ずに見つめあい只時間だけが二人を置いて流れていく…
机の上…時計の針の音が部屋に響き渡り…

その空白の時間が怖くて思わず…彼女から出るであろう拒絶の言葉が怖くて…
唇を塞ぐ様にキスをした……

拒絶しない彼女…その温もりが俺に止まらない程の渇望を与え…
俺は……彼女の服を脱がし始めた……

醜く愚かな…この衝動……こんなに無理やり追い詰めて彼女を抱いたって…
貞操は奪えたとしても心までは……奪えない事ぐらい分かってるのに……
それでも渇いたこの心は…彼女の肌の温もりを唇で感じている間だけは…
少し満たされた気になる。

男とは…悲しい生き物だな…それともこれは俺だけだろうか……
告げる事の出来ない想い……この接触で声にならない俺の想いが
彼女の肌から伝われば良いのに……

下着だけになった彼女…特に何も抵抗する事無く
ただ身を固めて俺をじっと見ていた。

その俺を責める様に見ていた彼女の瞳から…一筋の涙が床にゆっくり落ちた。
傷つけた……そもそも俺は彼女に近づくべきじゃなかった……
そう思うと渇望がより酷くなり何度も何度も彼女に謝りながら
その瞳が見えない距離まで近づき、また何度もキスをした。

顔を振り、俺のキスから逃れた彼女が不意に俺の体を抱きしめる彼女…
思わず顔を見つめ、断罪の時を待つ。



「……何故、そんなに辛そうな表情(かお)をするんですか?……」
そう言って俺の体を突き放し肌蹴た肌を手で隠しながら……
「敦賀さんなら……構わないです。私はラブミー部ですから……きっともう…
こんな機会もありませんし……例えお戯れでも…敦賀さんの気晴らしになるなら…」

―――全て奪われても構わないです……

「流石に始めてが床では……」そう言ってさっさと寝室に歩いていく彼女……
彼女を追う様に俺は寝室に入る。

室内灯だけの薄暗いベッドサイドで戸惑うように立ちすくむ彼女…
ベッドを見て今から起こる事を想像し、戦慄しているのか…
深い深呼吸をして俺に問う。

「こういうのって…何処に座れば良いんでしょうか…広すぎて…
経験の無い私は敦賀さんの良い遊び相手になれるか分かりませんが……」

痛々しい覚悟……我儘な俺の想いの所為で…こんなにも彼女を追い詰めた。
自分で作った状況……まさかこうなるとは思わずに立ち尽くし、流れる時間。

「敦賀さん?あの…お願いがあります。」
「…お願い?」

「気が晴れたら…で良いんですが、笑顔を見せてもらえますか?私は……
敦賀さんのお辛そうな顔が耐えられない程…辛いんです。笑って…欲しい…
あとは……愛など囁かないで下さい。本気になってしまうと辛いので……
私はもう…恋などしませんから…こういう機会が無いと…こんな経験無いですし…
私には色気が無いみたいですから……」

さぁ、お好きにどうぞ…とばかりに俺に手を差し出す彼女……
そしてその手を振り払えない俺は……その手を取り…彼女を愛した。

「……綺麗だよ……愛してる……ごめん……ごめんね……」
そう繰り返す俺の唇を塞ぐ様にキスをして彼女を貪る俺に
「言わないで……」そう繰り返す彼女の唇をまるで報復する様に塞ぐ。

いっそ何もかも彼女の元に曝してしまって懺悔でも出来たなら…
少しは楽になれるのに……
君を真正面から望むには……俺は余りにも汚れすぎていたし
正直に話した所で……彼女が俺から離れていかない保障など何一つ無い…

心も確かめずに触れ合う肌は…暖かく気持ちが良く…息苦しかった。
最愛の人を抱いているのに切なさで涙腺が緩みそうになる。
そしてまた心の痛みを堪えては彼女に頬を撫ぜられる。

「ほら…このお顔……コレが私を苦しく………」
無理やり笑顔を作って笑うと「それも嫌です…」と笑う彼女…

枷など…もう要らないのに……この枷と臆病さの所為で彼女に…
こんな苦しい顔をさせてるじゃないか!

自分に大して沸々と湧き上がる怒り……
ベッドに彼女一人を残し、リビングへ行って酒瓶を取って
ベッドサイドに帰り酒を煽るともう一度彼女を組み引く。

「何があったのか…それだけお聞きしてはいけませんか?」
そう問う彼女にまるで言葉をぶつける様に吐き捨てる。

「恋をしたくない…と繰り返す女性に恋をしたからだよ…」
「え?」
「そして俺は……敦賀蓮…では無い……それが辛い…」
「芸名と言う事は知ってます。」

そう言う彼女は俺の言葉が解りかねるのかキョトンと小首を傾げていた。
「その昔……俺は君の妖精だった。羽がもげ、泥で汚れ…また立ち上がり…
そして今また、飛び立とうとしてる……いずれ‘敦賀’は居なくなる…」
と言うと、驚き、息を殺す様に話を聞いていた彼女が少し考え…呟いた。

「また…私は一人にされるんでしょうか……あの時の様に…」

彼女の頬を伝う涙が室内灯に照らされて輝きながらシーツに落ちた。

「……連れて行きたい…今度は…でも君は……」

「まだ私は…自分の枷を外せないです。恋はしたくありません…でも…
貴方になら…穢されても良いと…思ったんです。今はそれしか言えません。
でも……また愚かにも…貴方に恋をしてしまったら……」


―――連れて行って下さい。妖精の国へ……


そう言って俺の手を引き自分の上に倒れこむ体の
背に手を回し、ぎゅっと抱いてくれた。

もう一度彼女の体をそっと撫ぜながら繰り返す愛の行為…
俺の口からあふれ出す愛の言葉を彼女はもう邪魔する事はしなかった。

堕ちてくれるつもりなのか?…最上さん……俺と……

もしそうだとするなら……きっと俺は誰よりも強くなって…
もう一度空高く……飛べる気がするんだ。君を連れて……

妖精の国だっていけるさ、きっと…君がそれを望んでくれるなら……

その代わりしばらくの間は……その穢れ無きその笑顔を…
俺で汚してしまう事をどうか許して……



END



SSタイトル:もう一度空へ





はい、素敵なSSでしたーーー!
絵からSSを妄想してくださるなんて、SS書きさんは凄いな、といつも思います。
SHIRo様のSS全体のイメージ・・・深みのある赤い薔薇のようだと思っています。
最初は白い花なんだけど、じわじわと赤く染まっていく感じ。
その様子が官/能/的でもあります。

まだ蕾の状態の花を無理やり咲かせてしまうような、圧倒的な力を感じるのはどうしてだろう・・

(咲いた花は悦んでますよ・・通り越して狂い咲きって感じがする・・
この感覚に近いSS書きさんが実はもう一人いらっしゃる・・←あくまでも私のイメージですよー・・)


(と、ここまでにします。周囲からイメージと違うとか言われると怖い・・v)


SHIRo様にメールにて、色々感想を書いたので省かせていただきますが、
SSの結末にこんな事を思っています。


二人堕ちて行く先は、底なし沼ではないはず。
地に足が着いたときには、二人で精一杯駆け出して欲しいです。
きっと空高く飛べるはずだから・・・。

そのころには二人の気持ちも完全に一つだと思うんですね。
軽やかに空を舞う日も近いのではないでしょうか。




SHIRo様、本当にありがとうございました。



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Posted on 2009/10/21 Wed. 08:00 [edit]

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